野手の送球エラーでテイクツーは、どこからツー?

2024/04/22

2019AB 審判メモ

 (2019年11月に一度書いた記事をもとにした再投稿です)

11月10日のBチーム公式戦 vs.奥沢ビクトリーで、野手が送球エラーをした場合のランナーの進め方について、覚えておきたいプレーがあったので記録しておきます

相手側攻撃、走者1塁の場面で、打者がレフト前にヒット性のあたりを打ちました

このとき、1塁走者のスタートが遅れまして、レフトが捕った瞬間に「2塁でフォースアウトかも」と思いました

実際にレフトは2塁に投げたのですが、送球が暴投になってしまい、ボールが1塁側ボールデッドエリアまでいってしまいました

野手送球エラーのボールデッドでテイクツーなので、1塁ランナーは3塁へ、打者は2塁へ、でいったん走者2塁3塁から試合再開となりそうだったのですが・・・

2つの進塁はいつを基準に?

ボールデッドになった時点、つまりボールがボールデッドラインを超えたときに、1塁走者が2塁まで進んでいたから、そこからのテイクツーで

  • 元の1塁ランナーはホームイン
  • 打者走者は3塁に行く

ではないかとアピールがありました

そして、それが認められて試合が再開となりました

外野手が投げた瞬間が基準

このとき、球審から「ホームインと走者3塁から再開でいいですか?」と確認があったのですが、ちゃんと反論できませんでした

で、帰ってから調べてみました

まず、内野手の打球処理直後の送球エラーでボールデッドになったばあいは、投手が投げたときの走者の位置、が基準です(よくあるパターン)

それ以外の場合(外野手の送球はここに含まれる)の場合は、野手が送球したときの走者の位置、が基準です

今回は外野手による送球エラーなので、野手が送球したときに走者が占有していた塁から数えてテイクツーです

レフトの選手がボールを捕って2塁に向かって投げた瞬間には、まだ1塁走者が2塁に達していませんでした

なので、2塁3塁からの試合再開を主張すべきでしたね・・・

  • 内野手の打球処理直後の送球エラーによるテイクツーは、投手が投球したときにランナーがどこにいたか、が基準
  • 外野手の送球エラーによるテイクツーは、外野手が送球したときにランナーがどこにいたか、が基準

詳しくは、野球規則 5.06 (4) G をご参照ください ^^

試合のようす
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Posted by Ichiro Abeno


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